院長挨拶
院長 正木一伸
(まさき かずのぶ)新小岩クリニックのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。当院は慢性腎不全の患者さんの人工透析を専門に行う医療機関です。
さて、一般の医療機関と比べて、透析クリニックは次のような特徴があります。
- 週3回程度、決められた曜日・時間に通院して治療を受ける。
- 何年にもわたって長期間通院する患者さんが多い。
- 医療スタッフが患者さん全員の顔と名前を覚え、病状や性格などを理解している。
このような特徴から、透析クリニックは学校の教室のようなものだと考えています。すべての患者さんと医療スタッフが、腎臓病や合併症について学ぶ場であり、その役割は透析室にとどまらず、患者さんの家庭生活や、お仕事にも関連することがあります。
そこで皆さまに、是非お願いしたいことがあります。それは透析クリニックでの治療において、とても大切なことです。
- ご自身の病気について自ら学び、問題を解決していこうとする姿勢
- 患者さんやご家族と、クリニック職員との信頼関係
- ルールやマナーを守る精神
患者さんのなかには、20年以上の長期にわたり通院透析を続けておられるかたも多くいらっしゃいます。どうか、上記のようなクリニックの特徴をご理解いただき、皆様の透析生活の手助けをさせてください。
透析治療の主役は患者さん
ご自身なのです。プロフィール
医師を志すまで
私の故郷は広島県大竹市。山にかこまれた自然豊かな環境で少年時代を過ごしました。実家は専業農家で親戚に医療関係者はひとりもおらず、将来、医師になるとは想像もつきませんでした。
ほかの職種と異なり、医師を志す場合は18歳で進路を決めなければなりません。これは意外と難しいことだと思うのです。私の場合も、そこまで強い意志をもって医学部を受験したわけではありませんでした。
しかしこれまで30年以上医師として働いてきて、この時の選択は間違っていなかったと、今では思っています。肉体的にも精神的にも負担は大きいですが、個人としてもチームとしても、極めてやりがいのある職業ですし、何よりも情熱と体力がある限り、一生続けることができるからです。
研修医のころ
広島の大学を卒業後、初期研修先として三井記念病院に勤務しました。毎日深夜まで働く過酷な勤務でしたが、全国から優秀な医師が集まりとても恵まれた環境でした。
3年目からは循環器内科で、おもに心臓カテーテルを中心とした診療にあたりました。この経験は、今でも血管アクセスのカテーテル治療に役立っています。
三井記念病院を退職後、大学からの派遣で島根県の益田医師会病院に勤務しました。ここでは循環器内科と心臓カテーテル室の立ち上げという仕事をさせていただきました。自分自身で調べて作り上げていくという作業が多く戸惑いはありましたが、自分の仕事のスタイルはこの2年間で基礎が培われたように思います。
新小岩クリニックへの勤務
その後、ふたたび東京で働こうと勤務先を探していたところ、腎臓内科を研修した際の指導医の先生から、三井記念病院の教育関連施設である新小岩クリニックを紹介いただきました。
当時の私は腎臓や透析が専門ではありませんでしたが、西尾恭介前院長から循環器医としての力を発揮してほしいとお誘いを頂き、副院長として勤務することになりました。
維持透析患者さんの死亡原因の1位は心不全で、心筋梗塞、脳血管障害を含めると、死因の約30%を心血管疾患が占めます。私が勤務した当時は透析をメインとする循環器医は少数派でしたが、いまではかなり多くなり、心腎連関という言葉も使われるようになりました。
院長就任、そしてこれから...
2019年4月、西尾恭介先生の勇退に伴い院長職を拝命することになりました。当院は単独の透析クリニックとしては都内でも有数の規模であり、多くの患者さんの命と健康を守っていくことに、大きな責任感を感じています。
しかし医師としての仕事がこれまでと変わるわけではありません。常に患者さんの声に耳を傾け、信頼して頂けるよう努力を続けて参りたい思います。
経歴
1989年 | 広島大学医学部卒業 三井記念病院 内科研修医 |
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1991年 | 三井記念病院 循環器内科 |
1993年 | 益田地域医療センター医師会病院 循環器内科 |
1995年 | 新小岩クリニック 副院長 |
2019年 | 新小岩クリニック 院長(現職) |
所属学会・資格
- 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- 日本透析医学会
- 日本腎臓学会
- 日本循環器学会
副院長挨拶
副院長 西尾信一郎
(にしお しんいちろう)当院は1982年に開院し、父の代から約40年の歴史をこの地と共に歩んでまいりました。開院当初は、透析合併症に対して、現在ほど治療の選択肢がなく、まだわからないことも多かったため、透析経過は非常に不安定になりやすく、父はいつも忙しそうにしていました。そんなに大変なら自分が手伝おう、と思い立ったことが私の医師を志すきっかけです。
医師免許を取得したのち、東京慈恵会医科大学、腎臓・高血圧内科に入局し、そこで保存期腎不全、透析導入期、シャントの造設、修復、腹膜透析、腎移植に対する診療を通して、多くのことを学ばせていただきました。
透析に関する治療法や薬剤の目覚ましい進歩により、多くの合併症への対処が可能になりましたが、まだ完全とは言い切れず、患者様ご本人、ご家族様のご協力が必要な場合もあります。
これまでの培ってきた経験や知識をもとに、患者様、ご家族様の声に耳を傾け、より安心、より安全な透析医療を行っていければと考えております。よろしくお願いいたします。
経歴
2006年 | 聖マリアンナ医科大学医学部卒業 東京慈恵会医科大学青戸病院 前期研修医 |
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2008年 | 東京慈恵会医科大学 後期研修医 |
2011年 | 東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科助教 |
2013年 | 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 腎臓・高血圧内科診療医員 |
2018年 | 東京慈恵会医科大学博士号取得 |
2019年 | 新小岩クリニック副院長(現職) 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 腎臓・高血圧内科非常勤診療医員 |
所属学会・資格
- 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- 日本腎臓学会 腎臓専門医
- 日本透析医学会 透析専門医
- 厚生労働省臨床研修指導医
- 日本医師会認定産業医
スタッフ概要
当クリニックには50名以上のスタッフが勤務しており、それぞれが業務を分担し、連携しながら患者さんのケアに従事しています。
求人情報はこちら医師
常勤 | 2名 |
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非常勤 | 8名 |
看護部
看護師 | 22名 |
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看護助手 | 7名 |
医療クラーク | 2名 |
技術部
臨床工学技士 | 6名 |
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放射線技師 (新小岩 クリニック船堀 兼務) |
1名 |
医療部
臨床検査技師 | 1名 |
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管理栄養士 | 1名 |
医療ソーシャル | ワーカー(MSW)1名 |
事務部および補助スタッフ
事務職員 | 6名 |
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介助職員 | 4名 |
送迎運転手 | 4名 |
沿革
1983年 | 新小岩駅南口に新小岩クリニックを開設 |
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1991年 | 新小岩駅北口に新築移転 |
2001年 | 江戸川区船堀に新小岩クリニック船堀を開設 |
新小岩クリニック
概要標榜科 | 内科 人工透析 | 【自立支援医療(更生・育成医療)指定機関】
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院長 | 正木 一伸 | (日本内科学会総合内科専門医)
所属 | 日本内科学会 日本透析医学会 | 日本腎臓学会 日本循環器学会
総スタッフ | 50名以上 |
透析病床 | 75床 |
外来透析 | 月水金 9:00-22:00 | 火木土 9:00-19:00
住所 | 〒124-0023 | 東京都葛飾区東新小岩5-20-22
電話 | 03-3694-5621 |
FAX | 03-3694-5628 |
アクセス | JR新小岩駅北口 徒歩7分 京成バス東新小岩五丁目バス停 下車 徒歩1分 |
連携医療機関
- 三井記念病院
- 東京都立墨東病院
- 虎の門病院
- イムス東京葛飾総合病院
- 江戸川病院
- 亀戸畠山クリニック
- 二本松眼科病院
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 順天堂東京江東高齢者医療センター
- 日本大学病院
- 日本医科大学付属病院
- 東京大学医学部附属病院
- 東京科学大学病院
ご希望の医療機関への紹介状にも
対応いたします。